粘着式殺虫器ユニバーサルデザイン
きっかけは いとうせいこうさんの この tweet
ゴキブリ対策の商品にゴキブリの絵があって怖くて買えないという人を何人か知ってる。箱を無地にして「アレを退治!」って書いてあるのをコンビニ限定とかで売ればいいのに。
— いとうせいこう (@seikoito) August 9, 2013
ゴキブリ対策商品の「絵」が怖くて
ゴキブリ対策ができない。
こんな本末転倒というか袋小路のような
現象がおこっているとは…
むしぎらいがさほどでないヒトは笑って済まされるでしょうが本人は深刻です。
「むしぎらい」の深淵の一端を見たような気がします。
ぜひ
その方にも研究に参加して欲しいところですが、
我々はむしぎらいの方と一緒に仕事ができる
「虫ユニバーサルデザイン」のガイドラインを
持っておりません。
かろうじて機能しているのは
まとめサイトでよく見られる「虫閲覧注意」でしょうか。
これにしても虫好きの撮影者が美しいと思う画像を投稿する際にもこの文言をいれるとなると心苦しいです。
「この先30行 虫画像」といった工事中マークのような
不安感を与えにくい標識が良いかと思います。
脱線しました。
粘着式捕殺器、ホンモノを確認してみましょう。
大手・粘着式捕殺器のパイオニアでありながら
現在も独占状態の誰もが知っている商品です。
該当するイラストを数えてみましょう。
絵
パッケージ 16匹
本体 8匹×5=40匹
名前
パッケージ 15 匹
本体 2匹
合計81匹
普通の方でもゴキブリ81匹に囲まれたら
困惑するでしょう。
イラストや文字でも本物に近いストレスを感じる方から見るとこのパッケージで
既に大発生レベルといえます。大変に危険です。
ところが、この調査中、
極度のむしぎらいの方に配慮したと思われる
商品を見つけました。それがコチラ。
かなり配慮がみられます。
イラスト
パッケージ 4匹
本体 0匹
ゴキブリという字
パッケージ 13匹
本体 1匹×5匹
計 22匹
パッケージの4匹のイラストさえクリアすれば
ほとんどゴキブリに出会うこと無くセットできます。
ただ、「ゴキブリ」という文字が若干多いですね。
ということでこの商品を元に
「むしぎらいユニバーサルデザイン」の
アレホイホイを試作してみました。
題して「 Periplaneta fuliginosaホイホイ」
学名という
「クリーンで何の思い入れもないグローバルネーム」
を使うことにより世界中のどんなむしぎらいにも対応するデザイン。
2000年代の
アップルコンピュータを思わせる上品なホワイト。
木目調の本体を活かしたネームタグ
いかがでしょう
「Periplaneta fuliginosaホイホイ」
セ◯ンプレミアムなどで商品化にならないでしょうか。
企業担当者様、ご連絡お待ちしております。
一点だけ注意があります。
虫嫌いの方は、決してこの「Periplaneta fuliginosa」という学名でググってはいけません。
検索サイトは残酷な現実を高画質な順に
示してくれることでしょう。
では、どのようにして
この学名と
捕まえたい昆虫種を
一致させるのか。
…
…
…実はここまで作っておきながら
考えておりませんでした。
私が浅はかでした。
募集します。
「昆虫の姿を見ること無く学名を覚えられる方法」
昆虫分類学の根幹を揺るがす難問ですが
何かアイデアをお持ちの方いらっしゃいませんでしょうか。
アイデアをお持ちの方は
投稿フォームからご連絡下さい。
むしくとろわ